競技スポーツで必ずあるのが、
セレクションで何かに選ばれるとか選ばれないとか、
レギュラーとか、補欠とか。
上手い、下手とか・・・。
このような事って保護者の皆様であれば必ず、嬉しかったり、逆に、落ち込んだりしてしまう事だと思います。
自分の子供の将来を心配して、早い段階でやっているスポーツに見込みがあるかないかを判断したくなってしまう場合もあるかもしれません。
『子供には遠回りさせたくない。』
『早く正しい道を与えてあげたい。』
その気持ちがあるのも分かります。
あって当然の気持ちだと思います。
ですが、それって実はただ、
『親が安心したい。』
だけになっていませんか?
でも一歩引いて客観的に考えてみて下さい。
子供たちは純粋に、
大きな夢から小さな夢を沢山持っていますし、みんなプロ選手になりたいって心から思っているんです!
その時その時の選手の結果などで一喜一憂するのではなく、
辛抱強く見守ってあげることが大切なはずです。
子供のすべてを認めてあげられるのは、保護者の皆さんの献身的なサポートなはずです。
そう、選手の未来がどうなるかなんてだれにも分かりません。
逆に、全然無名だった選手がプロになることだってたくさんあります。
本当に大切なことは,子供が大好きなスポーツから何を学んでいくのか?
『仲間を大切にする気持ち』
『一生懸命目標に向かっていく大切さ』
『感謝の気持ち』
そういったことを学ぶ場がチームスポーツなはずです。
決して、
『人と比べること』が目的なのではありません。
結局みな周りと比べているからおかしくなっています。
そう、大切なのは比べないことです。
「周りの子と比べてうちの子は・・・。」
なんて思わなくて良いのです。
勝ち負けは結果なだけなのです。
争って競い合って成長することもたくさんあります。
ですが、気を付けてほしいのはやはり勝ち負けは結果なだけであり、
大切なのはそのプロセスであるということ。
負けた場合にも、選手一人一人を見て成長している事、負けたって楽しければ良いのです。
下手だって好きならそれで良いのです。
そう1番大切なのは、
争っても、競い合っても、その結果、勝っても負けても、人と比べてはいけないということです。
上には上がいます。
だから必ずだれもがいずれ負けます。
そして負けたら負けから何かを学んでまた行動していけば良いのです。
なぜなら、
負けはあっても、失敗なんてないのですから。
子供の成長はゆっくりです。
なかなか上達しないので、悩むこともあるかもしれません。
それは、保護者の皆さんだけではなく、我々指導者も同じです。
私も以前は選手が上手くいかないとすぐに怒ってしまう”最低指導者”だったのです。
2015年父が亡くなり、時間が有限である事に気付き、
上手くいかない事を環境のせいにするのではなく、
子供を変える前に自分を変えなければならないことに気が付きました。
そして、もっと大切なことに気が付きました。
それは、スポーツの本質的な目的は勝つことではなく、
『楽しむこと』
そして、
『成長していくこと』
ということ。
プロになれなくてもサッカー人生が楽しかったと思えているからこそ、今の現場に立っています。
なので一緒に子供の成長を温かく、そして辛抱強く見守ってあげてほしいと心から願っています。